海上自衛隊、行方不明父子の親族に口止めのお願い　「報道陣がいますが、知らんぷりしてひと言も話さないで通ってください」

丁稚ですがφ ★

千葉県房総半島沖で海上自衛隊のイージス艦「あたご」（７７５０トン）がマグロはえ縄漁船「清徳丸」
（７・３トン）に衝突し、乗組員の父子２人が行方不明となっている事故で、海自横須賀地方総監部の幕僚長が
２０日、父子の親族に「報道陣にはひと言も話さないで」と発言した。海自幹部の“口封じ発言”に
漁協関係者らは「無神経だ」と反発を強めている。一方、イージス艦の乗組員は事故１２分前に
漁船に気付いていたことが判明した。

「あそこに報道陣がいますが、知らんぷりしてください。ひと言も話さないで通ってください」

海上自衛隊横須賀地方総監部の山崎郁夫幕僚長が行方不明になっている吉清治夫さん（５８）と
哲大さん（２３）の親族に向かって発したのは“口封じ”とも取れる発言だった。

２つに割れた清徳丸の船首と船尾は２０日午後０時半ごろから、千葉県・館山沖で海上保安庁の
クレーン台船によって、約３３時間ぶりに冬の海から引き揚げられた。

「少しでも近くで作業を見守りたい」という親族１２人に同行したのが山崎幕僚長。同総監部Ｎｏ・２で、
海自の中でも有数のエリート幹部だ。作業を見守った後、親族が戻ってきた海自館山航空基地内の
桟橋の先には報道陣が詰めかけていた。帰路に就こうとした家族に発せられたのが冒頭の発言だった。

変わり果てた船体を目の当たりにし、泣き崩れる親族の姿も。「治夫、哲大、早く上がってこい」。
親族の悲痛な叫び声を真横で聞いていた山崎幕僚長は、報道陣に「おばあさんが息子さんとか
お孫さんの名前を呼んで、非常に悲しんでおりました」と沈痛な表情で語った。

しかし、記者から“知らんぷり発言”について「加害者の海自が被害者の家族にそのようなことを言うのは
おかしいのではないか」と追及されると表情は一変。言葉に詰まりながら「報道陣の数が多かったので、
驚いてしまった。トイレに行きたいという人もいたので“早めにバスに乗り込んでください”という意図だった。
情報を隠すつもりはなかった」と慌てて釈明した。

清徳丸が所属する新勝浦市漁協の関係者からも反発の声が上がった。漁港ではこの日も
１９隻を出し現場海域で必死の捜索。風が強くなったため午後１時前に捜索は中止されたが、
周辺漁協の船も加わって、計約６０隻で２人の行方を捜した。

それだけに、漁協関係者の間からは「大変失礼な発言。無神経だ」「事故当日、副大臣が来たけど、
なんで石破大臣は来ないんだ！代理で済む問題ではない」などと怒りの声が飛んだ。

ソース：スポニチannex
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2008/02/21/02.html

海上自衛隊、行方不明父子の親族に口止めのお願い 「報道陣がいますが、知らんぷりしてひと言も話さないで通ってください」

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