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【作家】吉屋信子は終わらない…少女たちのはかなくも凛とした世界

1 :御珠屋φ ★:2008/07/20(日) 21:20:05 ID:??? ?2BP(1061)

「おお名もなき小さき花の一つよ! 私は涙さしぐまれるのでございます」

こう述べて、語り手の少女は小さなエピソードを終える。洋館の窓からハトが舞い込むのを待つ
物語の主人公は病弱な少女。短編集『花物語』は、一編一編に花の名を付け、少女たちの
はかなくも凜(りん)とした世界を描いた、吉屋信子の20代の頃の作品だ。
大人向けの長編小説が人気を得ても、少女小説の執筆をやめなかった。随筆「幼き芽生より」に
「我身の少女時代のことを考えて、決して、仇(あだ)やおろそかに少女小説を書いては罰があたる」
と書いている。

■心の自由な女性描いた少女小説

長編の少女小説『わすれなぐさ』に登場する女学生の牧子は「女の子のくせに」が口癖の父に、
口をつぐみ反抗的な態度を示す。牧子は思う。「健気(けなげ)な御返事をするのは、面白くないが
為になるお話の一場面の空想化された模範少女の典型に過ぎないのだ」

女子教育=良妻賢母であった時代に、吉屋信子の作品に生きる少女たちは自分の気持ちを大切に、
心だけは自由であった。「やるせなき思いを砕けよとばかりに凝らせし小さき創作の幾篇(いくへん)を
(新潮)(文章世界)の投書欄に杳々(はるばる)と送るのが、あわれ、せめてもの、いのちであった」
(「幼き芽生より」)と書き残したように、彼女自身も小説を書くことで自由を手にしようとしていたに
違いない。

大正期から「断髪」の「モダンガール」。その洋装は、着物姿の女性作家たちの集合写真で
一人異彩を放つ。吉屋が女性と暮らし、生きるスタイルを貫いたという視点から、最近、
米国でも研究が盛んになっているという。

作家の嶽本野ばらさんは「文体に漂っている旋律が非常に香(かぐわ)しい」と評する。
野ばらさんの小説「ミシン」には『花物語』を読み、乙女心に目覚める少女が登場する。
『花物語』を踏襲したようなその文体は、現代の少女たちを強くひきつける。

青春時代から晩年まで、吉屋に一貫することを野ばら風に言えば「周りにどう思われようが
自分のスタイルを貫き通す者の物語」となる。野ばらさんは国書刊行会の復刊コレクションも監修。
美意識や誇りのために居場所を喪失したり、多数にくみしないために否定されたりする人にこそ
読んでほしい、と願う。

お茶の水女子大教授(日本近現代女性文学)の菅聡子さんは、新刊『〈少女小説〉ワンダーランド』で
明治から現代まで少女小説の系譜をつなぐ。『花物語』から『なんて素敵(すてき)にジャパネスク』、
最近人気の『彩雲国物語』『マリア様がみてる』まで、「一番根本にあるスピリットは、吉屋信子から
変わっていない」という。

(※以下続きます。)

asahi.com(朝日新聞社) 08/07/20
http://book.asahi.com/clip/TKY200807200088.html

▼参照リンク
吉屋信子 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%89%E5%B1%8B%E4%BF%A1%E5%AD%90


2 :御珠屋φ ★:2008/07/20(日) 21:20:22 ID:??? ?2BP(1061)

(※>>1の続きです。)

■女の子同士のきずなを描く

『なんて素敵に〜』や『クララ白書』などで80年代の少女小説を支えた氷室冴子はかつて
「女の子が他のなにものによっても矯められず、抑圧されず、女の子が女の子であることが
そのまま祝福されている吉屋信子の世界は、つまり〈私〉が〈私〉でいていい世界でもあったのだ」
(『ホンの幸せ』)と書いた。

「女の子はいつも外側から見られ、値踏みされ、評価されている」と菅さんは言う。
「吉屋のセンチメンタルな文体は、権威的な文学から軽蔑(けいべつ)されたが、彼女はそれを逆に
利用し、少女の内面を描いた。女の子の内面の価値を認め、女性同士のきずなを信頼した。
外から自分を定義されるのではなく、私が私であることの意味や価値を私が決める。
大正から戦前まではそれが難しいことでした」

ライトノベルに形は変わったが、少女小説の精神は引き継がれている。
「女の子が大切にしているものは変わらない。同時に、日本の社会が女の子に
今でも苦悩を与えていると言えるでしょう」

主人公の内面を繊細に描くのは、少女マンガが果たしてきた役割でもある。女の子同士のきずなを
描く作品は数多い。矢沢あいの「NANA」は二人の少女の友情が時にそれぞれの恋愛よりも重要になり、
武内直子の「美少女戦士セーラームーン」も少女たちが力を合わせて戦った。

評論家で明治大准教授の藤本由香里さんは「吉屋信子の少女小説は、女性の女性による女性のための
メディア。男性の価値にあわせないで女性のままでいられる場所であることは少女マンガと同じだった」という。
少女マンガの歴史はそのまま、居場所を求め続ける少女の歴史である。

せめて物語を読んでいる間だけは、氷室冴子のいう「〈私〉が〈私〉でいていい世界」に安らぎたい。
乙女の願いは今も変わらない。(中村真理子)



〈足跡〉 
1896年1月、新潟県生まれ。栃木高等女学校の頃から投書を始め、1916年に「花物語」の第1話が
「少女画報」に掲載される。『地の果まで』『良人の貞操』『安宅家の人々』などの新聞小説で女性を中心に
大人まで魅了した。38年には菊池寛を団長にした海軍のペン部隊に加わった。52年に「鬼火」が女流文学者賞。
後年、鎌倉に移り住み、『徳川の夫人たち』『女人平家』などの時代小説や、親交のあった作家の評伝に力を注ぐ。
結腸がんのため、73年死去。77歳だった。

〈いま読むなら〉 
『花物語』は、国書刊行会が95年に出した新装版が中原淳一の装画も美しくてお薦め。
嶽本野ばら監修『わすれなぐさ』『屋根裏の二処女』『伴先生』は註釈(ちゅうしゃく)が楽しい。
『源氏物語』の現代語訳は、吉屋流の超訳といえる文体で少女が楽しめるように、という趣向。
個人雑誌「黒(くろ)薔薇(しょうび)」からの作品を収めた『黒薔薇』(河出書房新社)という本もあるほど、
多くの少女小説が復刊されている。「吉屋信子全集」(全12巻、朝日新聞社)が75〜76年に出版された。

(※以上です。)


3 :やまとななしこ:2008/07/20(日) 22:03:35 ID:sFqvsDo3
だが、現実の少女のほとんどは

遊ぶこと、食べること、Hすること

ぐらいしか考えていない。

4 :やまとななしこ:2008/07/20(日) 23:11:34 ID:jZtvqEVI
野ばら脱獄してきたのか

5 :やまとななしこ:2008/07/21(月) 02:32:51 ID:mhKQ3hn+
大正時代から剃毛のモダンガール

6 :やまとななしこ:2008/07/21(月) 05:47:26 ID:TNDyRh65
荒木飛呂彦みたいな言い回しだな

7 :やまとななしこ:2008/07/27(日) 00:05:55 ID:KM/ipYXL
やっぱラノベですよね

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